レクチャーシリーズ 9  茂田井武とミュゼ・モタイ

日時:2015年6月28日(日) 14:00~16:00
会場:三鷹ネットワーク大学
講師:広松由希子さん(ミュゼ・モタイ )


今回の講師は、絵本研究家の広松由希子さん。現在、フリーで絵本の文、評論、翻訳、展示企画など多方面で活躍する広松さんは、2012-15年ブックスタート選考委員、2010年ボローニャ展審査員、2013年ブラティスラヴァ国際審査員を務めるなど、国際的に活躍される絵本研究家です。三鷹市では、2006年より、みたか・子どもと絵本プロジェクト助言者として、ご指導いただいています。そんな広松さんの絵本研究のなかでも中心に位置する作家 茂田井武(1908-56)。その作品と人生についてのレクチャーと、広松さんが仕事の傍らでライフワークとして行なっているグループ活動「ミュ ゼ・モタイ」ついてご紹介いただきました。

「ミュ ゼ・モタイ」は、1956年に逝去した茂田井武の著作権が切れた2006年に次女の暦さんの呼びかけにより、スタート。展覧会、グッズ制作、webメディアなど、さまざまな形で「茂田井武に関する研究の推進と情報の発信」を行っています。特に、ユニークなのは、茂田井武のグッズと現在活躍する絵本作家やイラストレーターによるトリビュート作品の展示、販売を行う「マルシェ・モタイ」。オリジナルグッズは、茂田井武の絵が、もっと身近にみんなの手に残って欲しいと、メンバーが手弁当で制作を担当しているそうです。


この日、教室に登場した「マルシェ・モタイ」でも、現在活躍する作家によるトリビュート作品がずらりと並び、作家に茂田井ファンが多いことやこのプロジェウトを応援する作家が多いことを想像させました。

ミュ ゼ・モタイ http://www.y-poche.com/motai/